秋になると急に朝夕の冷え込みと日中の暖かさで体内の循環が巡りにくくなります。
例えばよく耳にする症状の「鼻水」。
風邪をひいたわけでもないのに、流れ始めるとしばらく止まらない。
涼しい部屋に入った途端に急に流れ始める。
これは今の気候とあなた自身の蓄えている湿気によるものです。
他にも咳や耳鳴り、ほてり、首や背中の上の方が痛い、痒いなどの症状も同じ理屈であることが多いです。
秋の養生法や不調の対策
①自然の摂理はぐるぐると循環している。(上のイラストを参考に)
②その自然の循環の一部に私たち人間も含まれる、人は自然の一部である。
③自然界を大きく二極(陰と陽)とに分けて考えると循環の流れや摂理ががわかりやすい。(下の表やイラストを参考に)
喉がイガイガする、肩が凝る、頭痛や体が重だるいなど普段から疲れたら出るご自分のウィークポイントの場所に熱気が流れ込み、節々の痛みが取れにくくなります。
また、最近急に怒りっぽかったり、いちいち「カチン」とくる、悶々としたり、鬱々としたり、実は心地よくないと思われがちな感情は体の循環を取り戻そうと、噴出させている症状の一つでもあります。
1汗をかける身体を保つ(運動や入浴マッサージ)
2手足を温めて循環させる
3湿気を出す意識で深呼吸
4多飲多食をしない
汗をしっかりかく時間を作って体外に湿気を排出しながら、熱気も放出しましょう。汗をかけるような運動が一挙両得ですが難しい方は温泉やサウナ、入浴中のマッサージなどでもいいかもしれません。
上半身だけに熱気を抱えるのではなくて、全身に巡らせる。例えば長ズボンや靴下を履いて足首や足先の循環を保ち下半身の浮腫や冷えによる硬さをとる。ズボンが嫌ならせめてレッグウォーマー(持っていなければ、古い靴下の足先を切って、足首だけに靴下を履く)を履いたり、お風呂に入って手足の指先までしっかりマッサージする。
まずは今体内にためている湿気を吐き出す!そんなイメージで顔を上げて深呼吸をする。吸うよりも「体内のこもった湿気を吐き出す!」、窓拭きの時にハーッとお腹の奥底から息を吐きかけるイメージです。
そして耳が痛いですが、大切なことは多食多飲をしないこと。
まとめ
まだまだ日中は暑くクーラーの効いた部屋で過ごしたりします。また農作業の後の疲れをさーっとシャワーを浴びて、薄着のままクーラーや扇風機に当たりながら冷たいビールで喉を潤して1日の疲れを癒す。快活で元気な姿でいてくれるとれしくて「おつかれさま」と拍手を送りたくなりますが、ほどほどに。
そもそも秋は1年で一番過ごしやすい季節で、自分の内面を見つめる時と言われています。芸術の秋、音楽の秋、読書の秋、運動の秋。心穏やかに、豊かな秋を存分に満喫しながら、爽やかに軽やかに笑って過ごしましょう。
すためには体内の上方に溜まっているエネルギー(熱気)を四肢末端に散らせるように運動をしたり、マッサージをする。肩や首周りの血流をしっかり促すように深呼吸や柔軟やヨガをする。熱を生む糖質や脂質などはほどほどに。